2022年09月23日 08:31  カテゴリ:減災工事

岡ちゃんの減災工事日記 擁壁補強編

皆さんこんにちは。減災工事の岡ちゃんです。 
朝晩涼しくなりようやく、少し秋めいて来ましたね。 先週の台風14号が残暑を一緒に連れて行ってくれた感じですね! 今年の夏はいつまで続くんだろうと諦めかけていましたが・・・(笑)  皆さん今年の夏の思い出は何ですか? 自分的には、お盆休みに家族で出かけた美浜にある手ぶらで行けるBBQですかね! とても楽しくて、毎夏の恒例にしようかな と思っています!

私は工事でコンクリートを扱う事が多いのですが、個人的な意見として、今の時期から年内くらいがコンクリートにとって理想的な良い時期だと思います。 なぜかと言うと、真夏のように急激に乾燥する事まなく真冬のように凍てつく事も無く、コンクリートがじっくりと固まり、充分な強度が出やすいのがこれからの時期だと思うのです。現場で30年やってきた感想です!

さて、前置きが長くなってしまいましたが、本日の減災工事日記は、コンクリート製の壁 業界用語では『擁壁』(ようへき)の補強工事をした時の
報告をします。 あるお客様からこんなご相談を受けました。「自宅の擁壁にひび割れが多く心配なので擁壁の補強をお願いできませんか?」と言う
お問い合わせです。 早速現地を視察させていただきました。

なるほど、現地の擁壁は2段積み重なった構造で、1段目の擁壁にヒビが入っている状態でした。 擁壁のすぐ上に母屋が建っているため、余計に心配になりますね。 
さて、今回、どのような補強工法にしようか、お客様とも相談させていただき、擁壁の最新補強工法にて補強させていただく事になりました。 どんな工法かと言うと、擁壁の表面に、特殊なシートを貼りつけて補強する工法です。 この工法は主に公共工事でよく採用されている工法で、

例えば高速道路の柱や橋げた等を補強する時に使われている、炭素繊維工法と言います。 特殊な接着剤で特殊なシートをコンクリートの表面に貼りつけるのですが、劣化したコンクリートがしっかり補強されるのです。しかも、補強のために一旦コンクリートの一部を解体するなどどいう事も

ないので、施工的にも安全に施工できるのです。すべて手作業のため大型機械を入れる事も無く、近隣の交通規制も必要ありません。
手順はこんな感じ

まずはひび割れた部分の補修から 小さなひび割れは、サンダーで切れ目を入れ溝を作ります。

次に市販のひび割れ補修材をひび割れ内部に注入します。

ひび割れの補修がの次は、コンクリートの壁全体に下地の薬剤を塗り付けます。ちなみに下地作りが重要で、下地は1回塗り終えると、次の下地剤で2段目の下地を作ります。 下地剤が乾燥したら、下地の上に特殊な接着剤を塗りながらシートを貼りつけていきます。


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貼り終えるとこんな感じになります。

そしてさらに、シートの上からお化粧の意味で、モルタルの上塗りしてきれいに仕上げます。



モルタルが乾くと完成です。



ひび割れが多くて心配な擁壁を、最新の補強工法でしっかりと補強しました!
お客様の安心に貢献出来た事、とても嬉しかったです!






  


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